ゴッドファーザー PART II(The Godfather Part II)
先週に引き続き名作のⅡの食卓をお届け。
一番印象的だと思われるのが、
最後に挿入した、マイケル学生時代の団らんシーン。
この日はゴッドファーザーの誕生日なのでちょっとしたご馳走のはず。
Ⅱではロバート・デ・ニーロ扮する、
ゴッドファーザーの若き日のエピソードが合間に差し込まれている。
昔の時代の気楽さなのか、
まだ大所帯を構える前で身軽だからなのか、
息抜きになるようなシーンも多い。
特に一番最初の画像の食事の後、
いかにも映画らしい、ビルの上を飛び歩くデニーロのシーンが印象に残る。
ゴッドファーザー( The Godfather)
たびたびお休みするようになってすみません。
もはや説明のいらない名画。
ファミリーを中心に話が進むので、必然的に食卓シーンも多い。
先週「悪の法則」を観て余韻が続き、
なんとなくゴッドファーザーを観たくなって。
悪の組織を扱う映画とあってはゴッドファーザーを意識せざるをえないだろうし、
深読みかもしれないがところどことにオマージュ的なメッセージを感じられた。
例えば、スペイン語は翻訳しない所。
(ゴッドファーザーではイタリア語はすべては翻訳されない)
先日王様のブランチで「悪の法則」は女性に人気という話題があったらしく、
なぜかな、と考えてみたら、
男のバイブルと言えるゴッドファーザーでは、
女性は悪とはほど遠い存在として描かれているんだけど、
悪の法則ではキャメロン演ずる女性マルキアが悪そのものであって、
そこが女性に響く部分があり逆に男性には受け入れ難いのかなあと感じる。
ゴッドファーザーではマフィアが薬物を扱い始めることで、
いざこざが起こることから物語が転がりはじめる。
悪の法則はその後、現在の麻薬犯罪と組織についての話だ。
ゴッドファーザーの食卓シーンは数多いけど、
中でも一番印象的なのは一番下の画像、
シチリア、逃亡先での食卓シーン。
なんとなく主人公のマイケルの生来の孤独をかいまみるシーン。
ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路(Nannerl, la sœur de Mozart)
モーツァルトの姉の伝記映画。
ヴェルサイユ宮殿でロケ。
手持ちカメラの画面のぶれがホームビデオのようで、
現在とはまるで違う世界だが息づかいを感じるほどリアル。
馬車移動の不便さや、ロウソクの明かりしかない当時の夜の暗さ、
豪華な装飾のドレスの布の重さも伝わってくるかのよう。
女性であることによって人生が制限される時代において、
音楽の才能を持ちながら天才の弟の影に追いやられる姉ナンネル。
作曲家としての限界を突きつけられ、また女性としての恋に破れた後、
母親に料理を手伝うように言われて、
料理なんかできないと憤る印象的なシーンがある。
しかしナンネルは気丈な人ゆえに気を取り直して母に謝り、
結局は家族の団らんの食卓を手伝うのである。
映画はここで終わるが、
実際のナンネルはその後も家族とともに弟の演奏を助け、
恋をしても父の反対を押し切れず、
父のすすめる人物と結婚する。
家族への愛とそれを受け入れる強さを持っているがために、
自分を枠にはめて生きることができてしまったかわいそうな人かもしれない。
奇人たちの晩餐会(Le Dîner de cons)
毎週水曜日に開かれる晩餐会。
それぞれが自慢の馬鹿を連れてくる馬鹿の品評会。
ストロベリーナイト アフター・ザ・インビジブルレイン(Strawberry Night)
オムニバス形式の土曜スペシャル版より。
とくに菊田が主人公の「東京」では続けざまに食べるシーンが。
スイーツも唐揚げもむしゃむしゃ食べっぷりが気持ちいい。